英会話スクールの選び方
私は日本に住み、英語を教えてまもなく10年になります。
たくさんの学校で教える中で、様々な異なる体制を見てきました。
その上で、私が考える英会話スクールを選ぶ際に大切なポイントをいくつかこちらでご紹介します。
教師のモチベーション
あなたが学校選びをする際に見て欲しいひとつの点は、先生たち、特に学校のオーナーがあなたの英語の上達に対してモチベーションがあるかどうかです。
いくつかの実例をあげましょう。
1.バイトの先生をたくさん雇っていたり、先生の入れ替えが激しかったりする学校ではいつまでも本当にやる気のあるスタッフを持つことは出来ません。
2.学校にとっては有益かもしれませんが、常勤で働く先生に1日のうちに立て続けに8クラスも教えることを求める。学校では、志の高い先生でさえすぐに意欲を失ってしまいます。
3.多くの学校で未経験の先生を雇ったり、英語を教えることへの情熱を必要としていません。
先生たちはあなたの英語上達に直接的に関わっていく人たちです。もし学校の環境が、安定して楽しんでいる職員に囲まれていないのであれば、あなたは先生が生徒の名前さえも覚えてくれないような、ただありきたりなクラスにいるにすぎなくなるのです。あなたはそのような環境で英語が上達できると思いますか?
最良の学校とは、先生がその学校の主宰(オーナー)であるということです。
あなたの先生が学校を自身で主宰していると、あなたは以下のような環境のもと英語を学べるのです。
1.先生があなた自身のことやあなたの英語レベル、そして上達のために何が必要かをきちんと分かってくれます。
2.先生は出来る限りの最善を尽くしたクラスをあなたに提供し、あなたを上達させるよう懸命に取り組むでしょう。(給料もそれに直接的に関わっているのです!)
3.先生は英語を教えることが大好きです!(それが学校を設立した理由だからです。)
加えて、オーナーがクラスを教えていない、もしくはいつも不在である学校には気をつけましょう。先生たちは生徒が何を必要としているかを把握していますが、教師でないオーナーはビジネス面を重視し、生徒のことを心がけることが少ないのです。そのため生徒が学校にて最適な対応を受けられないことになるほどに教師とオーナー両者の中で衝突がしばし起きてしまうのです。
English Worldの現状
那覇市牧志にある英会話スクール「English World」は、私がオーナーであり主任教師を勤めています。
私はいつでも日本人の生徒さんに英語を教えることが大好きで、自身で学校を設立したことで生徒さんの上達のための最善の方法で学校の体制やクラスの内容を設計することができました。
また自分の学校ということで、私は誰よりも一生懸命に取り組んでいると思います。
さあ、あなたが学校に体験へ行く際はしっかりと見渡してください。先生方やスタッフはあなたに笑顔であいさつをするでしょうか?もしくは忙しそうで、事務的であるかどうか、など。オーナーまたは主任教師があなたに直接話しかけることはありますか?いくつか質問してみてください。-何名のスタッフが働いているのでしょうか?どのくらいの期間でスタッフは入れ替わっているのでしょうか?先生の指導経験を聞いてみましょう。
学校としてではなくビジネスのように行われている英会話スクールには気をつけましょう。
英会話スクールの選び方 (前編)
★あなたは英会話スクールをどう選ぶでしょう?★
英会話スクールの講師が日本語を話すことができるのか?それとも日本語をまったく話すことのできないネイティブな講師であるのか、あなたにとって英会話スクールを決めるに当たり重要なことだとだと考えるでしょうか?
まず、私自身の意見を述べる前に以下に記した事柄を考えてみてください。
もし、あなたの英会話スクールの講師がまったく日本語を話すことができないとします。こうした場合、あなたはどのくらい授業内容を理解できるでしょうか。授業が終わった時点で、あなたは授業内容を十分理解し、満足できる授業が受けられたと思うのか?または授業がほとんど理解しきれずに納得がいかないまま授業が終わってしまうのでしょうか。
一般的には英語を学ぶ上で、その授業の中では英語のみを使って英語を教える、という方法が一番効果的だとの説もご存知の方もいることでしょう。こうしたことをふまえて、まず下の2つのタイプの授業について考えてみましょう。
まず1つめとして、あなたの通う英会話スクールに他国語を知っているのにまったく母国語をシェアしてくれない外国人の生徒さんがいるとしましょう。でもその生徒さんは確実にその土地の新しい言葉を習得していきます。それも早いスピードで。例えば、アメリカにある英会話スクールを考えた場合もそうですね。アメリカで英語を学ぼうとする人達はほとんどが日本人、韓国人、中国人などの東南アジア系で、他にはメキシコ人、ロシア人、ドイツ人などが生徒の対象になっています。もちろん、ここでの授業は先生はアメリカに住むアメリカ人ですから多国語を話すことができないので、英語のみを使って英語を生徒に教えています。
もう一方の場合、中上級レベルまで来た生徒には、なるべく母国語は禁止とし、授業中にたとえ私語でも英語だけを使うよう勧められます。またこの場合、講師も英語のみを話して英語を教えたほうが望ましくなります。日本語をある程度補助的に用いながら英語を教えることが一般的だと確かに思われがちですが、私は英会話スクールで英語を教える以上、NO JAPANESE(日本語禁止)の授業をオススメしたいです。生徒のレベルに限らず英語を習得するうえで一番効果的な方法だと思うからです。
100%英語のみでの授業では、初心者の方にとっては初めは10%ほどしか授業内容が聞き取れない、理解できないこともあるかと思いますが「継続は力なり」という言葉にもあるように、これを続けていけばこの10%しか理解できなかったものがほとんど100%に近い状態まで理解できるようになれると強く確信しています。・・・・英会話スクールの選び方(後編)へつづく・・・・・
★「継続は力なり」(物事を成し遂げるまで諦めずに努力し続けることが一つの力という意味)を英語で言うと
Practice makes perfect; persevering through something difficult makes one stronger; whatever doesn’t kill us only makes us stronger; slow but steady wins the race
ここ、那覇にあるEnglish Worldでは、英会話教師や学校の先生を目指しているインターン生を随時募集しています。学校の夏休み、大型連休などの機会を利用して、この英会話教室で私達ネイティブと一緒に働いてみませんか?詳しくは、下記のアドレスよりご連絡お待ちしております。英会話スクール「English World」では、生徒も随時募集中です。ぜひお気軽にお問い合わせください。お待ちしています。
英会話スクールの選び方 (後編)
★あなたは英会話スクールをどう選ぶでしょう?
★ネイティブの講師が教えるオススメの選び方とは?
さて前回に引き続き良い英会話スクールの選び方について述べていくことにしましょう。
一般的には英語を完璧に母国語のように習得するにはみなさんは何年かかると思いますか?母国語のように・・・というのは少し難しいかもしれませんが、それに近づけることはできます。その第2の言語と言われている英語を習得するには少なくともの3年~5年かかると言われています。英語という言葉を学ぶ上で、まず英語を学習し始めたばかりの初級者について考えてみましょう。初級者は英単語すら知らないわけですから、もちろん学習するうえで母国語、すなわち日本語の力をある程度借りながら英語を教わりますね。しかし、日本語にずっと囚われていては何年英語を学んでも上達はしないものです。使える英語が身に付かないのです。そこで、勧めたい学習をお話しましょう。英語のレベルが徐々にある程度進んできた上級者に必要なのは、どれだけ日本語を避けて英語を学習するか?ということなのです。上級へとランクアップした生徒に対しての授業内容はなるべくネイティブによる英語での授業が必要になるということを一番に考えて欲しいのです。
私の経験を例に取りましょう。私はアメリカの日本語教室で日本語を教わっていました。講師はもちろん英語が堪能でしたが、そこで生徒に教えているのは日本語。私たち日本語初級者が上級へとランクアップした時には「単語」または「文法」といった複雑な言葉を教えるのにも英語を一切使わない日本語だけの授業に切り変えました。でもこれが私の日本語力を伸ばしてくれたということをみなさんにお伝えしたいです。上級へのレベルアップとその言語をいかにして完璧に近い状態まで持ってくるか?はいかに母国語に頼らず英会話の授業が受けられるか?で決まるということです。母国語に頼らない英語勉強こそが上級レベルへの近道と言えるでしょう。
中上級のレベル・・・いわゆる英語中級から上級の間のレベルに入る生徒は100%までとはいえませんが、85%~90%の英会話力を我が英会話スクールで習得されています。この時点で授業内容をほとんど英語に切り替え、わからない部分だけは少しの日本語に頼りながらサポートしてあげるという英語学習をおすすめします。
私がこの英会話スクールで英語を教えてきてから8年経ちます。この8年余りの間つねに思うのが、やはり日本語を使わず日本語から離れた英語だけの英会話学習が英会話習得への近道だということです。
皆さん中には日本語を主体として英会話を教えてくれるスクールを選ぶ方もいることでしょう。それが日本の英会話塾の昔からの風習だから仕方がないのですが、ネイティブの私が思うのは、英会話を学ぶためにはまず、
1.あなたのレベルがまだ初級で会話力がまだ不十分な場合には日本語のサポートもある程度必要だともいます。
2.あなたのレベルが中上級レベルでありながらも必要におじて日本語を使った授業を望むのならば、少しでも授業中、先生に質問をするときなどにも英語をなるべくつかうよう努力をしましょう。
3.「80/20ルール」と私は教えておりますが、これは授業の中で80%は英語を、そして残りの20%は日本語を補助的に使う、というのが英会話授業の中で良い授業だと思います。
最後になりましたが、生徒を教える講師自身がANY(And Not Raised Bilingual)といわれる第二の言語をすでに習得している講師こそが忍耐力やノウハウもあり、英語に関するアドバイスを生徒に教えることのできる、知識などを豊富につんだ良き講師であると私は思います。
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マーシャル先生について
情熱あふれる教育者・起業家・事業主。カリフォルニア大学バークレー校で日本語と日本文化を専攻(在学中、東京の国際基督教大学に1年間留学)。カリフォルニア大学サンディエゴ校大学院で学んだあと、東京にある英会話スクールのメイン講師に就任。そこで英会話の教授法と学校経営とについて多くのことを学び、独自のスタイルとビジョンを築き始める。その後沖縄に転居し、2010年に英会話スクール「English World」を設立。経営者として現在にいたる。
私は生涯学習者であり、人生で出会う1人ひとりから学ぶことができると信じています!趣味は読書・音楽・旅行・『子連れ狼』漫画など。;)